いま知るべき！SDGs入門-StockWeather

いま知るべき！SDGs入門

SDGsとは？

世界が抱えている問題を解決し、持続可能な社会を創出するために、2015年9月の国連総会で採択された国際目標で、17の目標、169の達成基準から構成されています。SDGsは、発展途上国だけではなく先進国が取り組む普遍的なものであり、日本でも企業や自治体などに積極的な取り組みが求められています。

SDGs 17の目標

17の目標別に主な問題と達成基準を紹介しています。クリックで詳細へ遷移します。

目標1【貧困】

あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる

世界での絶対的貧困者は10％。日本での相対的貧困者は16%

目標2【飢餓】

安定した食料確保と栄養不良の改善し、持続可能な農業を推進する

世界人口の9人に1人が栄養不良。子どもの４人に1人は発育不全。

目標3【健康】

すべての人に健康的な生活を確保し、福祉を推進する

HIV/結核/マラリアの脅威に新型コロナウイルスが加わり、さらに85万の未知ウィルスが潜んでいる。

目標4【教育】

すべての人に包摂的且つ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

初等教育ではほとんどの国で男女の平等を達成したが、すべての教育レベルで達成した国はほとんどない

目標5【ジェンダー】

ジェンダーの平等を実現し、すべての女性・女児のエンパワーメントを図る

女性に対する有害な慣行が世界中に多く残っている。日本の男女平等度は世界121位である

目標6【水・衛生】

すべての人に安全な水と衛生の利用と持続可能な管理を確保する

世界人口の10人に3人は、安全に管理された飲料水を利用できず、10人に6人は、安全に管理された衛生施設を利用できてない。

目標7【エネルギー】

すべての人に手頃で信頼できる持続可能な近代的エネルギーへの利用を確保する

世界人口の10人に4人は調理や暖房に、薪や石炭、動物の排泄物を使っており、空気汚染にさらされている

目標8【経済成長・雇用】

持続可能な経済成長と生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいある人間らしい仕事)を推進する

世界人口の20人に1人は職がなく、新型コロナウィルスの影響により、10人に1人に増える恐れがある

目標9【インフラ・産業化】

強靭なインフラを整備し、持続可能な産業化の推進と技術革新の拡大を図る

途上国の多くでインフラの未整備により、企業の生産性が40％も損なわれている。また、世界中で災害でのインフラ破損による経済損失が増えている

目標10【格差・不平等】

国内および国家間の格差を是正する

最富裕層の2,153人が持つ財産は、最貧困層46億人の財産よりも多い。世界の経済生産が伸びているにもかかわらず、貧しい人々の所得はほとんど増えていない

目標11【持続可能な都市】

包摂的で安全かつ強靭で持続可能な都市と人間の住居地を実現する

2030年までに都市住民は50億人に達し、現在も都市人口の過半数は、安全基準の2.5倍以上に相当する水準の大気汚染にさらされている

目標12【生産消費形態】

持続可能な消費と生産を確保する

このまま2050年に世界人口が96億人に達した場合、現在の生活様式を持続させるためには、地球が3つ必要になる

目標13【気候変動】

気候変動とその影響を軽減するために、緊急対策をとる

自然災害による経済損失は世界では年平均15兆円に達しており、気候変動により急増している。日本の経済損失は世界3位である

目標14【海洋資源】

海洋と海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

毎秒原爆5個分の熱量の吸収により海水温は上昇し続け、増加する大気の二酸化炭素の吸収により酸性化し続け、さらに海洋プラスチックゴミは2050年には魚の量を超える。

目標15【陸上資源】

陸上生態系の保護・回復、持続可能な利用の推進・森林の管理、土地劣化の阻止・回復、生物多様性損失を図る

毎分東京ドーム約2個分の森林が失われている

目標16【平和と公正】

平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に司法のアクセスを提供し、効果的で責任ある包摂的な制度を構築する

世界では毎年3万人を超える人身売買が行われいる。日本では1週間に1人の子どもが虐待により命を落としている

目標17【パートナーシップ】

実地手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

資金も技術もある先進国から開発途上国への積極的なサポートが不可欠だが、政府開発援助(ODA)の支出総額は、毎年3%ずつ減少している