株ニュース

No.921「確定申告まで」

2020/02/27

確定申告について、政府は期限を延長する方針を固めたとの報道。
新型コロナウイルスの感染が広がりを見せているため。
確定申告の期限は、所得税は3月16日、消費税は3月31日だが、ともに4月16日まで延長する方針。
ウィルスの影響は予想外のところまで拡大してきた。

バーゲンセールに人は集まるもの。
いつもより安く買えるのだから当然といえば当然。
ところが、こと株式市場に限っては、人は集まるものの、買い手ではなく売り手が殺到する。
ここが不思議なところ。
「押し目があったらいいのに」
よく聞かれた言葉。
「少し下げてくれたら買うのに」
これも一緒。
でも株価が下げてくると「怖くて手が出せない」
これも当然の市場心理ではある。

青い鳥も足元にいたが、黒いカラスも足元にいるに違いない。
所詮「2・5・8」のレンジで指数は動いていると考えれば・・・。
それこそ「慌てず・騒がす・うろたえず」
移り気な市場関係者のトレンドに沿ったコメントだけを聞いていると滅入ってしまう。
本音の弱気を隠しつつ強気をぶってみたが、また本音の弱気に戻ったようなものに違いない。
「あそこの別れ道でやりなおせない」のが相場。

「マーケットは常に変化と驚きを求めている場所。
しかし、現実にその変化とボラティリティに遭遇すると、
人はなぜか騒ぎ慄き『落ち着いて欲しい』と願うもの。
この微妙な心理は何をどうしてもなかなか説明できない。
そして・・・。
この変化と動揺の記録が記憶となりいずれ相場観となってくる。」
こんな箴言はありません。
でも、実際はそんな様相。
「落ち着いて欲しい」と願いながらも、実際に落ち着いた相場展開に戻れば、どこかに隙間風。
真夏の夜の夢にまた遭遇したい。
吹雪の中で見かけた美女に再開したい。
どうしてもこの怖いものみたさの心理は変えようが無いように思えます。

ジャンプのためにはすくみも必要。
心でわかっていても、体でわかっていても、すくみの時代は不気味なもの。
そしてジャンプが始めれば「やっぱり」のオンパレード。
逆にすくみに転じても「やっぱり」の連続。
「『やっぱり』と思う相場に後悔し」
売っておけばよかったと思ったこの3週間。
買っておけばよかったと思った昨日。
微妙な心理の織りなす綾が株式相場。
追証の苦悩と紙一重の売買益、あるいは評価益。
それでも、マーケットに人が集まってくるのは・・・。
心のどこかで「きっといいことがあるに違いない」という囁きが聞こえるからだろう。
この囁きは、ふつうは悪魔のささやきと言われる。
でも本当に悪魔なのかどうか。
きっと「どこか変。どこかおかしい」という取り越し苦労的な囁きの中に
相場の未来の真実が隠されているに違いない。

上昇局面の連続に向かい合うと「怖い」。
大幅な下落局面に遭遇すると「怖い」
市場参加者のDNAに刷り込まれたこの恐怖心理こそが、実は相場を動かす原動力。
相場を「怖い」と思うことが滅多にないと思われるのは、きっと一部の世界的超資産家だけ。
超資産家でない以上は、
「怖い」心理と尊重しながらも冒険を続けるという作業に没頭するしか、ないのかも知れない。
とはいえ・・・。
相場に対峙している以上は「怖い」ではなく「やっぱり」でもなく
「こうなる筈」や「そうなると見る」に傾きたいもの。
相場の真実は多くの市場関係者の後付的な講釈にある訳ではありません。
市場参加者の先行きへの読みと期待感と投資家個々人の行動にある筈。
多額の資金を動かす機関投資家や外国人投資家が決して偉いわけではない。
しかし報道チックには、どうも機関投資家やファンドが主役。
そしてそれに追随しているのが個人動向みたいな解釈。
どうも違うような気がする。
怖さを知った個人投資家さんの動きこそきっと相場の未来を反映していると考えたいもの。

同じマーケットを見ているのにポジティブに分析する向きとネガティブに分析する向きに分かれるのが常。
この相場観の対立がなければ、相場そのものが動かなくなってしまう。
それにしても相場に「喜怒哀楽」が減ってきたような気がする。
儲かれば喜び、損すれば怒り、読みが間違えば悲しみ、それでもいつでもどこかが楽しい。
理想的すぎる世界だが何が起こっても無関心無感動。
急落に遭遇して、悲しみや哀しみ、そして怒りさえも抑えて何もなかったようなフリをすることなど、逆に精神衛生上は良くないだろう。
あるいは、誰もが想定しなかったような反発に遭遇しても顔色一つ変えずに「そうですね」
これもどこかに嘘が潜んでいるような気がする。
喜怒哀楽を極力出さないのが、美徳とされるのかも知れないがどうも納得のいかない部分。
くやしい、情けない、腹が立つというような人の持つ本質的なものを捨てて何があっても泰然自若。
その境地こそが本来は相場に対峙する心構えなのかも知れないが、なかなか・・・。

◇━━━トラッキング━━━◇
・・・7%上昇はタッチ、5%下落はロスカット
2/12◆第一実業(8059)3,660円→3,395円 ロスカット
2/13★小池酸素(6137)2,595円→2,475円 調整
2/14◆TED(2760)2,740円→2,400円 ロスカット
2/17◇オプティム(3694)4,280円→4,125円 タッチ
2/19☆エスビー(2805)4,145円→4,095円 調整
2/20◆ETS(1789)830円→700円 ロスカット
2/21◆イーソル(4420)1,853円→1,647円 ロスカット
2/25☆エックスネット(4762)938円→955円 堅調
2/26★シード(7743)880円→872円 調整
2/27★Wゲート(9419)527円→527円 調整